エンタメ業界は壊滅 公演の中止・延期続出で損失額450億円

公開日: 更新日:

 冒頭から私事で恐縮だが、日本ツアーが中止となった米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディランのコンサートチケットの払い戻しを受けてきたところだ。

 2016年のノーベル文学賞受賞後、初めてとなる日本ツアーが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となったのだ。

 日本ツアーは東京、大阪で15公演が予定されていた。チケットは2万円平均、約2500人収容の会場(Zepp DiverCityなど)で行われ、チケットやグッズの収入は約8億円が見込まれていた。

 大型のイベントの場合、主催者側は不測の事態が起きたことによりやむを得ずイベントを中止した場合に備え、損失を補填してもらう「興行中止保険」に加入している。ところが感染症の影響による公演中止は、保険金支払いの対象外だという。東京海上日動火災保険の幹部に興行中止保険について聞いた。

■興行中止保険の対象外で…

「台風や地震、交通機関の事故など、不測の事態でイベントが中止または延期した場合は保険金を支払います。しかし、イベントの出演者以外の者が、感染症にかかる恐れがあることでイベントが中止、延期となった場合は保険金の支払いは対象外になります」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々