嵐活動休止は大野くんの夏休み…“優しい結論”に着地の背景

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 いったい何が功を奏したのか。大野には理解ある仲間たちがいた。その筆頭が櫻井翔である。大野に意思を告げられた瞬間について会見で「相談というニュアンスではなく、意思が固まったところなんだろうな、と。どれだけ時間をかけても全員が納得する形の着地点を探そう」としたことを語っている。そして「35も過ぎた大人が、それぞれだから。それぞれの結論ってのが出てるから」【※1】と、もう軌道修正はしづらくなった“大人の男たちの人生”を調整する役割を自ら担った。

 もちろん議論は簡単に“2020年いっぱいでの活動休止”にたどり着いたわけではない。解散も含めた5つのケースを考えホワイトボードに書こうとした櫻井は手が震えたといい、「机をたたいて怒鳴ったこともあるし。そんなことしないように努めてきた我々がね」【※1】と振り返る。そうして、“事務所に残りながらの休止”が許されると思っていなかった大野は驚きながらも、現在の結論に着地していった。

 もともとは「アイドルじゃなくて絵を描く仕事がしたかった」【※2】という大野は、2度のアート展を開き、画家の奈良美智にもその才能を絶賛されている。櫻井の以下の発言には、アイドルではない他の人生もあったかもしれない大野への、大きな思いやりが詰まっている。そしてそれがファンも「大野くんの夏休み」と形容するような、ジャニーズ事務所史上ない“優しい結論”へと導いていったのかもしれない。

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