中山美穂や斉藤由貴も…85年組「デビュー35周年」の現在地

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「海外で1日仕事したら、10日間は遊びだった」

 元アイドルの芳本美代子(51)が最近テレビで80年代当時を振り返り、後輩タレントやスタッフたちを驚かせていた。パリへと向かう機内で泥酔し、先輩歌手にからんだといったエピソードがたくさんあるようだ。

 芳本といえば、1985年デビューの85年組。アイドル、歌謡曲全盛の80年代にして、花の82年組と並ぶ当たり年とされたもの。社会現象までなったおニャン子クラブ旋風のみならず、中山美穂斉藤由貴南野陽子浅香唯、本田美奈子、中村あゆみら、そうそうたる顔ぶれがそろっている。

 今年はそんな85年組がデビュー35周年を迎えたメモリアルイヤーである。アラフィフになり、卒業アルバムを改めて開くように、今だから話せる思い出話が彼女たちから飛び出すことを、ファンも当時を知る中高年も期待していたのではないか。

 漫談家のユリオカ超特Q(52)はこう言う。

「たとえば『BOMB!(ボム)』というアイドル雑誌があって、開いてみると、このアイドルのスケジュール、近況というコーナーがあったりするんです。皆さん、だいたいコンサートとか写真集撮影とか仕事のスケジュールが載っているんですけど、誰もが常に売れて忙しいというわけじゃありませんよね。だからなのでしょうか、『○○ちゃんは高校の中間テスト』なんて書いてある。おいおい、そんな個人情報いいのかと今だったら思ってしまいますけど、当時はまだ時代が良かったというか、おおらかだったんでしょうね。その当時のアイドルたちに聞くと、本当に懐かしく、面白いんです」

新型コロナでイベントは中止も…

 昨年は82年組の早見優松本伊代、西村知美、渡辺美奈代と組んで「80年代アイドルフェス」を開催。ユリオカ超特Qが司会のイベント「80年代歌謡リクエストカフェ」には浅香唯がゲスト出演し、当時の打ち明け話で盛り上がっていた。それに続けと、おニャン子の新田恵利をはじめ、85年組がコンサートなどを予定していたが、新型コロナ禍で中止や延期を余儀なくされている。

 85年に名曲「フレンズ」をリリースしたレベッカのNOKKOも東京・大阪・名古屋などで予定していたライブを中止。しかし「皆さまに少しでも音楽で元気をお届けしたい」と、オフィシャルサイトにメッセージを載せ、ライブのリハーサルで演奏したこれまた名曲「Maybe Tomorrow」をアップしている。

 イベントは自粛するにしても、そんな85年組がメッセージを発信するなどしていったら、たしかに当時を生きた中高年世代を元気にするだろう。

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