生活圏に出没、冬眠しない…クマの性質が変わった原因とは? 秋田県知事は「新世代」と自説

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 世相を表す「今年の漢字」に「熊」が選ばれるほど、熊害は深刻だ。クマによる人身被害が66件発生し、4人が亡くなった秋田県の鈴木健太知事が11日、日本外国特派員協会で会見。市街地を中心に出没が増えた要因として、「新世代グマ」の存在をこう指摘した。

「クマの性質が変わってきた。非常に学習能力が高いので、最近は現場でも人を恐れなくなった。『新世代グマ』と言われていますが、そうしたクマが増えている」

 秋田では人身被害が70人に上った2023年、市街地に多くの子連れグマが出没。鈴木は「そこで〈人や街は恐れるものではない〉ということを学んだ個体がかなり増えたのではないか」と自説を展開した。

 鈴木が言う「新世代グマ」とは、どんなクマなのか。県自然保護課に聞くと「そういったデータがないので答えられない」とのことだった。

 それにしても、これほど多くのクマがなぜ生活圏に出没するようになったのか。

「人間を恐れないというよりは、人間の近くにおいしい食べ物があるからです」と、環境省鳥獣保護管理室の担当者がこう続ける。

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