緊急事態宣言後のテレビの勘違い 街の人手取材で市民監視

公開日: 更新日:

 各局の報道・情報番組は軒並み驚異的な視聴率を記録しているが、「これでいいのか」と首をかしげる人も多いはずだ。緊急事態宣言が各地で出てからが特にひどい。

 街の繁華街に取材クルーを出して撮影し、「人出が多いですね」「7割とか8割までは減っていませんね」などとリポートしている。15日付の日経新聞で哲学者の東浩紀氏が「いざ危機が来たら、人々は移動や集会の自由の制限をむしろ進んで望むようになった。その事実を目の当たりにして驚いている」と語っている。メディアがやっているのは「制限をむしろ進んで望む」市民を監視している行為、もっと口悪くいえば、お上の指示に従うように強要しているようにも感じられる。

 自粛は当たり前で個人の責任でやるべき、傍若無人は許されない。しかし、それに便乗して市民の行動をお上に逐一“報告”するのはスジが違うのではないか。何か勘違いしていないか。

 こんな週刊誌報道もあった。朝日新聞がこんな記事を掲載したとか。

「政府批判しつつ政府に依存し、問題の解決を政府に委ね、できなければ政府の責任を問う」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束