著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

手越祐也はペラペラ露呈も…意外と軽佻浮薄ではない有名人

公開日: 更新日:

 ジャニーズ事務所を退所した元NEWS手越祐也(32)の記者会見を見た。

 手越は今春、安倍首相昭恵夫人らと「花見」をしたと報じられたが、会見でそのことに話が及ぶと「コロナ自粛で世界中が暗いなか、どうやったら政治の面で、パフォーマンスの面で明るくしていけるかを話し合っていた……たまたま桜がありましたけど、未来へのビジョンを語る会」うんぬん。退所の理由も「自分の夢を実現させるため」とか「自分の影響力を最大化したい」などなど。事実と報道があまりに違うから自分の口から真実を語りたいという割には、コロナ自粛のさなかの外出についても「僕にとっては不要不急ではなかった」と自己正当化に終始。記者の質問に答える瞬発力とよどみなく語るペラペラぶりが印象に残った。

 昔からペラペラしゃべる男にロクな人間はいないという。最近なら“トイレ不倫渡部建か。頭の回転は速いが、明石家さんまのようにお笑いに生かすのではなく、人脈づくりや金儲けに走ったりするとアレレなことになる。手越からも似たにおいがしてくるのは気のせいか。「人は見た目が大事」というが、見た目以上に、チャラいかも要チェック。ぺラ男でいいのはさんまだけだ。

見かけはチャラ男だが、好感持てる

 ところで、見た目チャラ男といえば、ピンクの髪がトレードマークのお笑い第7世代の代表的コンビ「EXIT」の兼近大樹。ぱっと見、手越と同類かと思っていたら意外にも真面目で勉強家なのが見えてきた。「ワイドナショー」などのコメンテーターで自分なりに考えた意見を述べ、好感が持てる。立て板に水のごとくしゃべるペラ男とは違い、ポツポツと語るところが信頼できる。

意外にインテリで屈託ないフワちゃん

 もう一人、スポーツブラがトレードマークのYouTuber芸人のフワちゃん。篠原ともえの令和版と思っていたのだが、20日「人生最高レストラン」(TBS系)で自身のことを話していたが、ああ見えて、実は東洋大学文学部中国哲学文学科卒だとカミングアウト、「哲学極めるとこうなっちゃうの」と。昔ワタナベエンターテインメントに所属していたが、素行が悪いとクビになり、その後、売れっ子になってナベプロの人とテレビ局で会った際に、「逃したな~」って言ったら相手に「そういうところを直せと叱られた」と屈託なく話して面白かった。

 兼近もフワちゃんも軽佻浮薄の典型かと思ったら意外や意外、中身はちゃんとしている。

 チャラそうに見えて中身はそれ以上にチャラかった手越。チャラそうなのに実はチャラくない兼近&フワちゃん。人は見かけによらないか。

 それにしても、たかだかジャニーズの一タレントの退所に大騒ぎするマスコミが一番マヌケ。もっと報じることが山ほどあるだろうに。

【写真】元NEWS手越祐也の“超密&激アツ”会見(11枚)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ