著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

キムタク「BG」も例外ではない コロナ下でW主演時代の到来か

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの影響で延期されていた春ドラマが動きだした。昔のドラマの再放送もそれはそれで発見もあったが、やはり新作を見たい。

 篠原涼子主演の「ハケンの品格」(日本テレビ系)、木村拓哉主演「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)、綾野剛星野源主演「MIU404」(TBS系)、中島健人×平野紫耀ダブル主演「未満警察 ミッドナイトランナー」(日テレ系)と次々……。

「BG」17・0%、「ハケン――」14・2%、「MIU404」13・1%、「未満――」11・2%と初回視聴率はいずれも高め。視聴者が新作に飢えていたことがわかる。

 気づいたのはダブル主演の多さ。「MIU」と「未満警察」は最初からそううたっているが、表向きはキムタクの「BG」も今期は斎藤工の存在感が増し、ダブル主演に見える。7月28日スタートの「竜の道 二つの顔の復讐者」(フジテレビ系)も玉木宏主演だが、高橋一生とダブル主演のようなものだ。

 ダブル主演がここまで多いのはワケがある。要は主演を張れる圧倒的スターがいない。この人が出るなら絶対に見たいと思える存在が皆無なので、やむを得ず保険をかけることに。キムタクでも単独主演はキケンな時代。1人では数字が見込めなくても“×2”ならなんとかなる。加えて化学反応で相乗効果も期待できる。

「おっさんずラブ」「きのう何食べた?」の流れで、男同士のドラマも熱い。これは視聴者の多くが40代以上の女性だから。男同士のイチャイチャが好物の人は多い。

 加えてダブル主演で警察モノというのが昨今の主流か。陽と陰、水と油。正反対の2人が反発しながら事件を解決していくうちに徐々に認め合い、最高のパートナーとなる的なヤ~ツ。

 単独ではそのキャラが受け入れられなければアウトだが、陽と陰、2人いればどちらかに共感できる。さらに警察モノなら、犯人役で週替わりゲストの補強も可能。警察モノは恋愛モノと違い、男にも興味を持ってもらえる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  4. 4

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 5

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  1. 6

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  2. 7

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 8

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ