著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<1>傘寿のアラーキー オーストリアの勲章受章秘話を語る

公開日: 更新日:

「オーストリア大統領から誕生日のメッセージが届いちゃったんだよ!」

 2020年5月25日、80歳の誕生日に、アラーキーこと荒木経惟の元に届けられたのはオーストリアのアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領からのバースデーメッセージ。「お誕生日を心からお祝い申し上げます。荒木さんが、世界で最も重要な写真家・アーティストの一人であり、オーストリア最高位の文化勲章にふさわしい優れた文化人であることを現代の誰もが認めています」と始まるメッセージには、大統領からの祝福の言葉と直筆のサイン。

「イメージの創生とアバンギャルドな芸術表現に対する果てしない渇きが、あなたの作品の随所から感じられます。人間の情熱を挑発し写しとることで生成される、強靱な写真の力は、独自のものです(略)」

「いやぁ~。ホントにうれしいね。このお褒めの言葉がイカしてるよなぁ。オーストリアはセセッションで大きな展覧会をやってくれたり、俺に勲章をくれるし、すごい国だよ!」

 荒木は2008年に、オーストリア政府から世界的に活躍する芸術家と科学者に贈られる最高位の勲章「オーストリア科学・芸術勲章」を日本人として初めて受章。

「勲章をくれるって話が来たのがさ、4月1日でエープリルフールだろ。嘘だと思って行かなかったんだよ(笑い)。本当は向こうに行かなきゃいけなかったんだけど、行きたくないって言ったら、大使館でやってくれたんだよ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  2. 2

    悠仁さま筑波大進学で起こる“ロイヤルフィーバー”…自宅から1時間半も皇族初「東大卒」断念の納得感

  3. 3

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  4. 4

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  1. 6

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  2. 7

    中山美穂さん急死、自宅浴槽内に座り前のめり状態で…大好きだった“にぎやかな酒”、ヒートショックの可能性も

  3. 8

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  4. 9

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  5. 10

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか