著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

男女コンビの新星!蛙亭は「純文学のようなネタ」が持ち味

公開日: 更新日:

 一昔前までは、男女コンビといえば夫婦漫才と相場が決まっていたものだが、最近のお笑い界ではメイプル超合金相席スタートなど、夫婦でもカップルでもない男女コンビが増えている。

 そんな男女コンビの新星として期待されているのが、岡山県出身の中野周平(30)と宮崎県出身の岩倉美里(30)の2人からなる「蛙亭」である。もともと大阪を拠点に活動していたが、2020年4月に東京に進出した。

 岩倉は見た目が愛らしく、普段は宮崎弁でボソボソと話すおとなしそうなキャラクターである。だが、コントを演じるとその印象が一変する。ときには下ネタが含まれる毒の強いネタを演じて、爆笑をさらっていく。

 ネタ作りはすべて岩倉が担当しており、相方の中野は完全に尻に敷かれている状態だ。そんな女性上位のコンビの関係性にも、今の時代らしさを感じさせる。

 そんな中野の強みは演技力の高さだ。自分のダサさに気付いていない男性など、岩倉が考えたクセのあるキャラクターを巧みに演じている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較