著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

山里亮太は努力の天才“お笑い偏差値”の低さを努力で補った

公開日: 更新日:

 去年、世間を驚かせた結婚といえばナイナイの岡村君。その前年、もっと驚かせたのが南海キャンディーズの山ちゃんでした。この年末年始もMCにナレーションにと大活躍。結婚してまさに女神を手に入れたようです。

【写真】この記事の関連写真を見る(10枚)

 入籍が報道された際、「結婚おめでとう!」のメールを入れたところ、折り返して「先生に事前にご報告できずにほんとに申し訳ありません!」とこちらが恐縮する電話をくれました。私だけでなく、山のように来たであろう祝福メール全てにお礼の返信をしたのでしょう。こういう律義でしっかりしたところも、蒼井優さんが結婚を決められた大きな要因ではないでしょうか。

 山ちゃんは31年の講師生活で唯一「大阪校では厳しいと思うから東京に編入させてもらい」と“失格”の烙印を押した生徒でした。なぜかというと、千葉県で育ち“関西弁が全く話せない”という大きなハンディがあり、当時は明らかに“お笑い偏差値”が低かったからです。いわばマイナスからのスタート。それを元来の頭の良さもあると思いますが、努力に努力を重ねて、紙オムツのマジック吸収体のようにお笑いの方程式を吸い取り、ドンドンその引き出しを増やしていった。毎回の授業で、メモを取り続け、時間の許す限り質問をしてくる。授業態度は真剣そのもので、その熱意は凄まじいものがありました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲