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SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

「約ネバ」「ゆるキャン」“見て損しない”21年冬アニメ4選

公開日: 更新日:

 新年を迎えて冬の新アニメが続々と始まった。21年1月期は人気作の続編や二期の放送が集中しており、大豊作の予感。今期の話題作を厳選して紹介する。

■「約束のネバーランド Season2」(フジテレビ系、木曜深夜)

 最初は「約束のネバーランド」(原作:白井カイウ氏、作画:出水ぽすか氏)。「週刊少年ジャンプ」で連載していた作品で、コミックスの累計発行部数は2500万部を突破した。

 昨年12月に浜辺美波(20)主演の実写映画が公開され、海外実写ドラマ化が決定したことでも話題となった。

 ストーリーは、孤児院で育てられている優秀な少年少女たちが実は「鬼の食用」として育てられていることを知り、脱獄を図るというもの。ジャンプ作品にしては珍しい心理戦や知能戦を基軸としたサスペンスやミステリー要素の強い作品だ。

 従来のジャンプ作品とは一味違うテイストだが、“少年少女たちが協力しあって一つの目標に向かう”というジャンプの大根源を別角度から描いている。今作は待望のアニメ第二期となり、第一期の時点では孤児院を脱走したところで終了しており、ここから残った謎が解明され、世界の真相に迫る展開が期待される。

「はたらく細胞!!」(TOKYO MX、BS11、MBSほか~)

 次は赤血球をはじめとする細胞たちを擬人化し、体のためにはたらく姿が描かれている「はたらく細胞」(作:清水茜氏)。原作は「月刊少年シリウス」で連載中の漫画だ。

 アニメとしての面白さだけでなく体の機能や、細胞の働きについて楽しく学べる「教育的」側面もあるのが今作の特徴だ。

 第一期7話の「がん細胞」放送後には、癌研究者の大須賀覚氏が「癌研究者目線でも、とても正確な内容だったと思います」などと評価した。また、最終話放送後には、「作品を授業やレポートの資料として使用したい」という声が挙がり、教育機関や医療施設などの関係者を対象とした画像素材の無償提供が行われるなど、多方面に影響を与えている。

 コロナ禍で自分の体や健康を見つめ直した人にもオススメしたい作品だ。

■「ゆるキャン△ SEASON2」(TOKYO MX、BS11、AT-Xほか、木曜夜)

 昨年の新語・流行語大賞に「ソロキャンプ」が選出されたことは記憶に新しいが、次にご紹介するのはまさにその「キャンプ」をテーマにした作品。原作は、あfろ氏による漫画で、山梨県周辺を舞台に女子高生達がソロキャンプや、グループキャンプなど、それぞれの魅力を感じながら、楽しさを見出していくという日常系漫画。著者自身のアウトドア経験が随所に織り込まれ、実際にキャンプに行っているかのような気分が味わえる。日常の中の癒しを求めている人には、ぜひご覧いただきたい。

「五等分の花嫁∬」(TBS系、木曜深夜)

 最後は男子高校生が五つ子の女子高生の家庭教師を務めるというラブコメディー。「週刊少年マガジン」で連載されており、原作漫画は昨年2月に完結した。

 連載終了後も「異例」の重版となり、コミックス累計発行部数1350万部を突破。五つ子のそれぞれが個性的かつ魅力的で「かわいさ500パーセント」とうたわれるだけあり、キュンも5倍増。恋愛×勉強×青春と、一粒で3度おいしいラブコメとなっている。

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