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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

一線で光り輝くアイドルの陰で…泣いている少年たちもいた

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(20)

 ジャニー喜多川氏が文春に対し1億円の損害賠償を求めていた裁判。

 待遇や無理なスケジュール問題など多岐にわたり争点があった。中でも注目されていたのがセクハラに関する記述。1審では認められず文春側が控訴。2審では認定されたことでジャニーズ側は最高裁に上告していた。

 2004年2月24日、最高裁の判決が下された。

「文春側に損害賠償として計120万円の支払いを命じる。セクハラについての記事の重要部分は真実と認定する」

 一番の争点であったセクハラの箇所は「真実」と認められたのだ。これは事実上のジャニーズ側の敗訴だった。

「ジャニーズ側の代理人は法廷に立った少年の証言が受けた場所など曖昧な面を指摘していましたが、対してジャニー氏は法廷で『彼たち(少年)が嘘の証言をしたということを、僕は明確には言い難い』と発言。はっきり説明できなかったことが響いた。本当に少年たちの話が嘘なら、10人近い少年が口を揃えて嘘をつくか? という疑問も裁判官に与えたのではないかと思います」(当時傍聴した司法記者の話)

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