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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

メリーさん旧知のK氏と深夜まで会談 終わると肩の力が…

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(19)

 ジャニーズ事務所の副社長だったメリー喜多川氏と「黒幕」と呼ばれたK氏の点と線――。

「メリーさんとはどういう関係ですか」とK氏に聞いた。ためらうことなくK氏は話してくれた。

「俺が若い頃、いろいろあって職もなく六本木界隈でうろうろしていた時代があった。そんなとき知人の紹介でたまたま知り合ったのがメリーさん。明日のメシ代にも困っていた俺を面倒見てもらった。1年近く続いたかなあ。メリーさんの温情がなければ今の俺はない。一生、頭の上がらない恩義がある。それを俺は死ぬまで返し続ける。それだけのこと」

 漫画家・赤塚不二夫氏がタモリを1年近くにわたり面倒見た話とかぶるものがあるが、2人の間の絆を感じ取った。それは我々の知らないメリー氏の別な顔でもあった。

 初対面で多少は打ち解けたK氏との酒席は夜中0時近くにお開きとなった。店を出るとK氏が「書生」と呼んでいた黒スーツの男性が車のドアを開け後部座席に座った。窓を開け「今度、うちに遊びに来い」と手を振って別れた。会談は終わった。肩の力が抜けたようだった。仲介した川又誠矢氏がK氏についてこう話してくれた。

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