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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

オードリー春日の奇人っぷりを知らしめたピンク衣装の伝統

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 林家ペーがピンクの衣装を着始めたのは、パー子に“合わせた”のだという。パー子は子供の頃からピンクが好きで、いつも着ていたため、「彼女と結婚して一緒に仕事に来るから、じゃあ色も合わせよう」(日本テレビ「月曜から夜ふかし」14年11月10日)という“戦略”だった。夫婦はプライベートでもピンクを着ることを徹底し、林家ペー・パーといえばピンク、ピンクといえば林家ペー・パーというイメージを確立させた。

 一方、春日がピンクベストの衣装になるまでには紆余曲折があった。アメフトの防具を着たり、モヒカンでパンクキャラになったり、「東洋一のツッコミ」というタスキをかけたりもした。キャラ模索の末に確立したのが、七三横分けのテクノカットにピンクベストで胸を張って立つスタイルだった。

 この姿は突然、相方の若林が提案したもの。ピンクベストにした理由を「アメトーーク!」(テレビ朝日)の「衣装決まってる芸人」(12年11月8日)などでは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公・マーティの父親がモデルだと説明していた。

 しかし、実際には「ちょっとおかしくなった時の『X JAPAN』のToshiさんがピンクのセーター着てて、チノパンで全く同じ格好してた」(「あちこちオードリー」19年11月23日)からだという。

 もし春日がそのおかしな風貌に見合わない人物なら、単に奇をてらったものになっただろう。だが、そのピンクによって春日の“奇人”っぷりを分かりやすく伝えることに成功したのだ。

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