池内ひろ美
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池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

山口もえは爆問・田中裕二と シングルマザー再婚の条件は

公開日: 更新日:

 連れ子を伴う母親が考える結婚は現実的です。相手の人格が大切なのはもちろんですが、子供を育てるために必要な経済力を重視する人も多い。もえさんのように最初の結婚で金銭トラブルに見舞われ、子育てをしながら仕事を再開せざるを得なくなった女性にとって、“経済力”は一般の独身女性以上に切実に感じられるものです。

 人としての寛容さや家庭に協力的であるかも大切です。もえさんは再婚の際「自分の子供を真剣に怒ってくれたことが決め手になった」と語っています。このエピソードこそが最大の理由。田中さんは“お父さんにふさわしい”人だったのです。さらにいえば、田中さんの少しぽっちゃりした体形も今の時代に求められています。アメリカで行われた調査では、肥満ではなく少しぜい肉がついている「Dad bod=お父さん体形」の男性が好ましいと答えた女性が75%もいます。逆に、女性が好ましく思っているだろうとされた、腹筋の割れた男性がいいという女性は15%でした。ストイックに体を鍛えすぎる男性の自己愛的なものを不気味だと感じる女性もいます。

 シングルマザーは経済的にも肉体的にも精神的にも疲れています。夢破れた1度目の結婚と異なり、夫に求められるものは、妻と子供を大切に思う懐の広さ。そんな中、一日の疲れを癒やしてくれる、ぽっちゃり体形の田中さんが“理想のパパ”だったのです。

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