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池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

東出昌大“10秒の沈黙”は大失敗 夫や父親という面でマイナス

公開日: 更新日:

 東出昌大さんと9歳年下の女優・唐田えりかさんの不倫が発覚したとき驚いた人は多かったことでしょう。理知的で誠実なイメージがありましたし、渡辺謙さんの娘・杏さんとの間に3人の子供を持つ“良き父親”と信じられていました。

 既婚者が一人の女性との恋愛を長く続けてしまうと大変なことになると世に伝えてくれたのが、彼の謝罪会見でした。会見では、芸能リポーターからの質問に丁寧に答え、きちんと言葉を選びながら気持ちを伝え、彼の誠実さが垣間見える会見でもありました。ただひとつを除いては。

「杏さんと唐田さんのどちらが好きですか?」との芸能リポーターの質問に10秒あまり沈黙してしまった。そして、「お相手のこともあるので、私の心の内を今ここでしゃべることは妻を傷つけることになると思いますので答えられません」と発してしまいました。これでは“唐田さんが好き”と明言したに等しい、大失敗です。

 そもそも「どちらが好きか?」は、東出さんが名誉挽回を図る“救いの手”でもありました。「妻が好き」と即答し、反省の言葉を述べ、夫婦関係の修復に努めたいと展開できたはずなのに、東出さんの“正直すぎる”回答は妻をおとしめただけでなく、不倫相手女性の印象をさらに悪くさせてしまいました。

不倫発覚から半年以上たって離婚発表

 そして、発覚から半年以上の時間をおいて離婚が発表されます。杏さんは、子供たちにとって彼と一緒に暮らすことの是非を考えていたのでしょう。一般家庭でも、夫の不倫を夫婦の関係性だけで結論を出す人は少ないものです。母親は子供への影響を考える。不倫を継続するため家族を欺いていた父親を受け入れることは“不倫はOK”な家庭なのだと周囲に認識させ、子供たちにも言外に刷り込まれてしまう。杏さんは子供たちを正しい倫理観を持った人間に育てるため、離婚を選択した。また、父親の必要性と尊厳を守るために、東出さんと子供たちがビデオ通話できるように、杏さんが整えているのも立派です。

 謝罪会見で東出さんの“正直な気持ち”が表れてしまったことは、彼の育ちの良さも感じられるものでしたが、夫や父親という役割の面ではマイナス。むしろ嘘でも子供たちを守るための正解を探すべきでした。お父さんは泥をかぶってもいいという覚悟があれば、杏さんから離婚されていなかったかもしれません。

 それにしても怖いのは、妻と子供の存在を知ったうえで不倫を続けるタイプの女性です。彼女たちの手にかかると家庭も仕事も壊されてしまいます。くれぐれもお気をつけください。

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