著者のコラム一覧
池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

三田寛子が不倫を繰り返す夫・中村芝翫と離婚しない理由

公開日: 更新日:

 不倫したからといって皆が離婚をするわけではありません。年初1月7日に不倫が発覚した歌舞伎俳優・中村芝翫さんの場合も、妻・三田寛子さんは離婚など全く考えている様子はありませんでした。

 不倫発覚は4年ぶり2度目。4年前の不倫のお相手は、京都の人気芸妓でした。夫の不倫発覚に対して妻の三田寛子さんは、取材に訪れた報道陣に対して穏やかに会釈し、週刊誌の取材に「これからが、彼の男として、人としての見せどころ」と発言するなど、すべてにおいて「神対応」と呼ばれました。この「神対応」とは、人前で夫を責め立てたり、妻が感情的になりすぎたりしないで、取材陣を含めた周りの人をなにより優先してふんわりと収めたことについて称された言葉ですが、なんとも男性目線。自分の浮気がバレた時は、妻や恋人にも三田寛子さんのような対応をして欲しいという願望の表れでもあります。

 女性の視点からいえば「彼女自身のプライドを守った対応」ともいえます。不倫を繰り返す夫と離婚しない理由は、彼女には守るものがあるから。妻の立場として「成駒屋8代目・中村芝翫」という大名跡を守り、母の立場から「歌舞伎役者となった3人の息子たちの将来」を守る。かつて三田寛子さんがインタビューで語った「舞台側は役者の仕事。客席側はすべて妻の仕事」を体現して守り切ったことが彼女自身のプライドです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い