著者のコラム一覧
池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

前田敦子は“カマキリ型女子”?夫に頼らず生きる現代の象徴

公開日: 更新日:

 前田敦子さんと勝地涼さんは交際4カ月で結婚したスピード婚でした。ドラマ共演から3年後の春に、前田さんの親友・柄本時生さんを介して交際に発展したお2人は2018年7月に交際4カ月で入籍。さらに翌19年3月に男児誕生と、スピード展開で幸せをつかみましたが、今年4月に離婚が成立。前田さんはテレビ出演など精力的にソロ活動に向かっています。

 激高する前田さんの様子も報じられ、そもそもの相性がよくない夫婦とも考えられますが、それ以上に、「スピード婚」のマイナス面が表れたのではないかと考えられます。

 夫婦のライフサイクルは、恋をし結婚して出産するまでの「成立期」、第1子が巣立つまでの「拡張期」、末子が巣立つ「拡散期」を経てまた夫婦だけに戻る「回帰期」、次の世代に送るための「交代期」の5段階があります。スピード婚や授かり婚(デキ婚)の場合は、最初の「成立期」から急ピッチで父親と母親になってしまい、夫婦の関係性を築くことができないため、とても壊れやすく、離婚に至りやすいのです。

 とはいえ、前田さんの結婚自体は失敗ではありません。離婚が少なくない今はシングルマザーの生活基盤は「養育費」。お相手の勝地さんは俳優としても活躍されていますし、ご実家もお父さまが不動産業を営んでおり、養育費が滞ることはないでしょう。もしも何か問題があれば、柄本さんという親友を介して問題解決もできますから、養育に関する問題はほぼクリアされます。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」