著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

「かねながぁ?」山形の本格的な訛り、わかるかなぁわかんねぇだろうなあ

公開日: 更新日:

「かねながぁ?」

 いや~、久しぶりに山形の米沢で本格的ストロングスタイルの訛りを耳にしたのだ。

 冒頭の言葉は「金がない」でもなければ、「鐘(の音)が長い」でもなく、「食べないの?」が正解なのです。「食わねえ」が「かね」となり、「だか?」が「ながぁ?」と思われるのだ。

 どーしたらそーなるの??? って俺に尋ねられてもこっちが聞きたいくらいなのだ。これだけネット社会になっていても、しかも狭い日本なのに、いまだ地方の至る所に地元訛りが残っているのはどこかほほ笑ましく思えてしまうところもあったりしますけど……。

 訛りといえば、映画ドラマで何回か東北や九州などの訛りでのセリフを演じさせてもらったことがあります。そういう時には、撮影に入る前に覚える時間も考慮してあらかじめ方言指導の方が録音した訛ったセリフを渡してくれるのです。

 で、一応その訛りや独特のイントネーションで覚えていき、いざ本番!! となるのですが、時折監督さんの中にこだわりが強い人もいて「ダンカンさん『もうええんでねえか……げろして楽になれや~』のセリフ、もっと訛ってもらえないですかねえ?」「あ……はい、もっとってどんな感じで?」「え~例えば『もうええんでねぇっぺか……げろしてらくさなれっぺさ~』という具合に」「はあ……一応頑張ってみますけど……」。すると、それをそばで聞いていた方言指導の方が「ちょっと待ってくんろ! おんらんどこはそんな訛ってねえずら~」と訛りにおいてのプライド(?)を出してきたりすると、もう一瞬にして撮影現場は訛りの修羅場へと……作品を生かすために訛りをデフォルメしたい監督VSおらが土地を酷い訛りの田舎扱いしねーでくんろの方言指導がバチバチバチと火花を散らすのである……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ