<5>結婚した年に談志師匠から「おまえ、真打ちになっちゃえ」と…

公開日: 更新日:

 離婚経験のある弟子の数を数えてみたら、故人と脱会者を含めると、一門22人中8人もいた。

「多いでしょ。幸い、うちは添い遂げてるんで良かったです」

 結婚した年、師匠に、「おまえ、真打ちになっちゃえ」と言われた。予想もしない昇進話である。

「立川流は年功序列でなく、談志の独断で真打ちが決まります。83年に談四楼、84年に小談志(先代・故人)が昇進して、次が龍志、談之助、平成(現快楽亭ブラック)なんです。兄弟子たちを飛び越してなるのはどうかと思って、まず龍志兄さんに話したら、自分が先になると言う。談之助兄さんと平成兄さんは、当分真打ちになる意思はないと言います。それならと、<真打トライアルの会>を開くことにしました。先代円楽師匠が建てられた寄席、若竹で年に3回催し、最終回に師匠をゲストに招いて、昇進のお墨付きをもらいました」

 そして87年5月、正式に立川流真打ちと認定される。入門してわずか9年のスピード昇進であった。

「この時期になったというのは、私にとってベストだったと今でも思ってます」 =つづく

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲