著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

洋画不振が止まらない!つまらない予告編にも要因があるのでは?

公開日: 更新日:

 この思いに至ったのは、2本の洋画大作で経験したことに端を発する。予告編より本編が面白かったのだ。一体、どうなっているのか。予告編は本編の見どころ、見せ場を、短時間で凝縮して見る者の関心を喚起する。それが予告編の役割だが、できていないことに驚き、呆れ果てた。昔は予告編のほうが面白いケースが多かった。というより、予告編は面白いものだという認識が染みついていた。面白過ぎて、本編にがっくりということも多かったが。

■作品の真意を理解できているか

 それが、今は違ってきた。予告編のほうがつまらないケースが出てきた。これでは映画館に来ている人が見る予告編の効果としては、大きくは期待できなくなってしまう。理由を考えた。伝える側が、作品の意味、核心部分を理解していないのではないか。理解していないから、要所を押さえた斬新な予告編ができない。どうだろうか。もちろん、今では予告編に限らず、作品の中身を一変させるような過剰な広告展開はできない。虚偽の広告になってしまう。そこを重々理解しながらも、作品の見どころ、素晴らしさを簡略に切り取り、様々な手法を用いて、予告編制作をするのは可能だと思える。予告編は、宣伝の大もとである。

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