ナフサ高騰、主流素材が調達難で水道工事の入札中止…いよいよ生活インフラ更新危機が襲い来る
ナフサ不足が、生活の基盤となるインフラ整備をも蝕み始めてきた。
17日付の西日本新聞(朝刊)によると、ナフサ由来の水道管の価格が高騰した影響で、福岡県飯塚市が水道の更新工事の入札を中止した。市の担当者は先月、水道管の施工を手がける業者から「資材の価格が上がり続けていて採算が取れない可能性がある」と伝えられたという。実際、市は2区画の更新工事を先月9日に告示したものの、業者の反応はいまひとつ。結局、17日に入札を取りやめた。
水道管には金属管以外に、ポリエチレン管などナフサを原料とする資材が用いられる。後者は腐食しないほか、安価で耐震性にも優れているため、多くの自治体で採用されている。
しかし、そのポリエチレン管が値上げラッシュ。製造元の積水化学工業(大阪市)は原料の調達環境の悪化を理由に、今月7日出荷分から20%以上引き上げ。来月1日には、さらに10%以上の値上げを予定している。
一方、老朽化する水道管の更新は、待ったなしの状況だ。国交省の調べだと、国内の水道管の総延長約74万キロのうち、法定耐用年数である40年を超えた割合は、2022年度時点で23.6%(約17.6万キロ)に上る。昨年1月に埼玉県八潮市で下水管の経年劣化が原因で大規模な道路陥没が発生したのは記憶に新しい。他にも漏水や道路冠水といった事故が全国で相次いでいる。


















