コンビニやスーパーの氷でできる「手のひら熱中症対策」は即効性アリの“裏ワザ”だ
まだ新緑芽吹く5月である。ところが、今年はクマの出没が早いばかりか、今週から広い範囲で30度以上の真夏日が続出するという異常事態。気が早いにもほどがある。
そこで気になるのが、熱中症と外出時における大汗対策だ。小型扇風機や日傘、日焼け止めの活用はもちろんだが、“即効性”の面で画期的な裏ワザがある。
「熱中症への備えは水分補給と塩分補給に加え、〈体を冷やす〉ことも有効。冷房の効いた場所への避難や〈氷などで手や首を冷やす〉といった行動が効果的です」
こう話すのは、新百合ケ丘総合病院救命救急センター長の伊藤敏孝医師だ。
冷たい飲み物や冷却材などを首や脇下に当てて体を冷やす人は多いが、すぐに生温かくなるのがタマにキズ。伊藤医師が今回注目したのは「手のひら」。伊藤医師がコンビニやスーパーで必ず見かける「ロックアイス」を使って実験してみたところ、5分経過直後のサーモグラフィーで、「手を氷で冷やす=両手で包むように持つ」と「首を氷で冷やす=首の左右交互に当てる」のどちらも同じくらい体全体が冷えていることがわかった。
「手のひらや足裏、顔の頬には『AVA血管(動静脈吻合)』という動脈と静脈を結び体温調節をする血管があります。AVA血管は体温が高くなると毛細血管の約1万倍もの血液を流して熱を放出します。手のひらを冷やすと、冷えた血液が全身をめぐり、効率的に体温を下げるのです」(伊藤医師)
居酒屋の濡れ布巾で体中をゴシゴシするおじさんはともかく、人前で首や脇下を冷やすのは特に女性の場合は抵抗のある人もいるが、手に持つのなら何の支障もない。というより、氷入りのアイスコーヒーを手に持っているだけで、飲まなくてもすでに熱中症対策になっているのだ。
このAVAは手足の末端、顔の一部だけに存在する特殊な血管で、冬など寒い季節は逆に収縮して血流を減らし、熱が逃げるのを防いでくれる役割がある。


















