磐越道バス事故の法的責任は運転手だけでは終わらない
磐越道で起きたマイクロバス事故は、乗っていた高校生1人が死亡し、多数が重軽傷を負うなど深刻な結果となりました。運転手は過失運転致死傷の疑いで逮捕されており、捜査が続いています。この事故の責任は、まずは運転手本人にあるといえそうですが、責任の所在を巡る法的問題はそれだけでは終わりません。
最大の論点は、どのような経緯でバスと運転手が手配されたのかです。報道によれば、学校側はレンタカーや運転手の手配を依頼した事実はないとする一方で、運行会社側はその依頼があったとするなど、説明に食い違いがあります。ここで浮上するのが、いわゆる「白バス問題」です。自家用車やレンタカーを使い、許可なく有償で人を運べば、道路運送法違反の可能性があります。この事故は、運行会社の名義でレンタカーを借り、運行会社に所属しない第三者が運転するという形で行われており、国交省も、本件が白バス行為に当たるかどうかは契約関係や運行実態を調べて判断するとしています。
また、死傷した生徒やその保護者らの被害者に対する民事上の責任もあります。運転手本人だけでなく、会社が実質的に運送を引き受けていたなら、使用者責任や安全配慮義務違反が問題になり得ますし、学校側にも、生徒を遠征に参加させる以上、運行の安全性を確認すべき安全配慮義務があったのではないかという視点が出てきます。
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