著者のコラム一覧
馳月基矢作家

長崎県生まれ。2020年、「姉上は麗しの名医」でデビュー。同作が第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞。他の作品に「拙者、妹がおりまして」「義妹にちょっかいは無用にて」「蛇杖院かけだし診療録」シリーズなど。

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イラスト・しまざきジョゼ

 女は、おらくに睨まれてもつんとしている。開け放たれた戸口のそばに立ち、扇子を広げて首筋をあおいでいた。歳は十八、九といったところだろう。花菖蒲の模様が染められた小袖は、さらりと薄手の夏物である。上がった目尻と、おちょぼ口。子猫のように愛らしい顔立ちには不機嫌の色が浮かんでいる。… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第五弾 九州庵、おりょう 皐月の薬膳帖

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