氷川きよし「おウチ時間」「親孝行」「自分探し」でパワー増強! NHK紅白の目玉として注目

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「吉さんの嘆きは、お得意の自虐的な冗談にも聞えますが、一方で、切実な状況を分かっているメディア関係者にとっては、笑えません。それぐらいコロナ禍の不況を嘆いているといえます」(民放関係者)

■氷川はコロナ禍でも2年連続でコンサート開催

 一方の氷川といえば、かねてほどの多忙さはないものの、昨年も今年も、東京国際フォーラムで恒例のクリスマスコンサートである「氷川きよしスペシャルコンサート2021~きよしこの夜 Vol.21~」を開催した。タイミングがいいというか、メディア出演も多く、大きな痛手を受けた様子はない。一部キャンセルになった公演もあるが、本人にとっては、時間に余裕ができたとポジティブに捉えている節すらある。実際、今年は、空いた時間に作詞にも初挑戦した。

 もっとも、氷川が所属する芸能事務所・長良プロダクションは、筆頭歌手である氷川がコロナ禍の“おウチ時間”に目覚めたことにやや戸惑いを隠せないという。

 前出の民放関係者が言う。

「氷川さんはデビュー以来、22年間働きづめで、最近は“(福岡在住の)ご両親と過ごす時間をもっと増やしたいと訴えています。2012年に氷川さんの芸能界の生みの親で育ての親でもある長良じゅん前社長が他界されて以降、稼ぎ頭の氷川さんには事務所内で、彼に口を出せる人もいないので、徐々に発言力が増し、自由に、音楽の方向性や衣装やメイクまで自身主導でやってくることが増えました。結果的にビジネスとしては大成功していますが、他の演歌勢が元気のない中、唯一といっていいほどの稼ぎ頭が『休みたい。時間がほしい』『お父さんお母さんと過ごす時間がほしい』と、要望が変化していくと話が少し違ってきます。今は、氷川さんの要望とバランスをとりながらうまくマネジメントをしているようですね」

 氷川の自由気ままなメイクや衣装は当初は物議を醸したものの、今ではその多様化が時代に合っていると広く受け入れられている。自分探しの末の親孝行も“おウチ時間”も、さらなる飛躍につながるに違いない。今年の紅白は大トリではないが、大きな注目を集める目玉歌手であることは論をまたない。

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