男系男子にこだわる一派が幅を利かす大いなる時代遅れ

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 しかし男系だからといって、必ずしも敬愛される人物とは限らない。万が一にでも、いない方がよかったと思われる人物が天皇になったら、現在の象徴天皇制はいっぺんに崩壊してしまう。男系男子へのこだわりや旧宮家の復活は、そういう危険と抱き合わせなのである。

 もうひとつの危機が、お妃探しの困難だろう。実は上皇も現天皇も、お妃を探すのに綱渡りのような経験をされてきた。理由は簡単で、人権もなく、宮中というカビが生えたような旧世界に飛び込むことに、一般人はむろん旧華族ですら躊躇したからだ。

 天皇家は天皇家だけで存続できるわけではない。天皇家以外の血が入ってこそ皇統が継がれる。戦後は、一般人から妃が選ばれているのだから、一般人も受け入れられる環境に宮中を変えるべきだったのに、宮内庁は内部の改革に手をつけてこなかった。美智子上皇后が嫁いだ時もいろいろトラブルはあった。雅子さまも適応障害と診断されたように、たとえ優秀な人でも順応できない世界なのだ。それでいて、雅子さまなどは公務を制限しただけで「ワガママ」と批判された。かといって反論もできない。そもそもの原因は、宮中の生活が窮屈すぎ、あらゆる面で一般社会と違っていたからなのに……。

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