著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<129>「いごん」は存在しなかったはずの社封筒でMに郵送された

公開日: 更新日:

「これですかね」

 野崎幸助さんの遺言が入っていたという封筒を印刷した会社で、応対してくれた社長と一緒に応接室で待っていると、従業員の方がビニール袋に入った金色のアプリコの社封筒を手にしてやってきた。

「はい。それですね」

「ああ、これだ、これだ。ど派手なヤツだったねえ」

 社長もビニール袋に数十枚入っている封筒を見てほほ笑んだが、私の目が留まったのは、そのビニール袋に黒いマジックで記されていた「平成25年12月3日」という日付であった。

「これは?」

「製品が出来上がった日付です。それ以前のものはコレですね」

 後から従業員が持ってきたビニール袋には、白いアプリコの社封筒が入っていた。

「ということは、この金色の社封筒は平成25(2013)年の12月に初めてアプリコに納入されたということですか?」

「そうなりますね。少しお待ちください。伝票を確認しましょう」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ