山梨学院の二刀流・菰田陽生をドラ1候補に育てた監督の信念「いずれ球界の宝になる」
「二刀流」が完全復活である。
今秋ドラフト1位候補の山梨学院・菰田陽生(3年)が17日、山梨大会準々決勝の駿台甲府戦に「4番・一塁」で先発出場。4打数1安打で7-0の7回コールド勝ちに貢献した。
今春のセンバツで、一塁の守備時に走者と交錯して左手首を骨折。復帰後、公式戦で初めて一塁の守備に就いた。12日の2回戦では九回に登板し、投手としては昨秋以来の公式戦復帰を果たしていた。この日で「完全復活」ということになるが、一塁起用について、山梨学院の吉田洸二監督(57)は「準々決勝から菰田はファーストでいこうと抽選会で(組み合わせが)決まった時から決めていた。チームとしては予定通り。自分が敵だったら一塁に菰田がいるのといないのでは全然違う。プロからも関心を持たれる選手だから、打つ、守る、両方やった方が彼の進路にいい」と説明した。
さる高校球界関係者がこう言った。
「吉田監督と二人三脚で指導する息子の吉田部長は、千葉の怪童だった菰田が入学した時から、ドラフト1位でプロに送り出すための『2カ年半計画』を立てた。2年夏までは『絶対に3イニングしか使わない。未来のある選手なので2年生でピークを迎えることのないように起用している』と明言。実際、2年春のセンバツ2回戦では、2年生最速タイの152キロをマーク。3イニングをパーフェクトに抑えたものの、チームは敗退した。『先発させるなり、もっと投げさせれば勝てるのに』と言われようが、勝利のために使い倒すことなく、『いずれ球界の宝になる』と投手とも野手とも決めつけずに育成してきた。センバツの試合中のケガは想定外だったが、リハビリ中に球種を増やすなど、パワーアップして最後の夏に間に合わせてきたのはさすがです」


















