【デッドマンズ・ワイヤー】49年前の実話事件、米国の世論はなぜ二分したのか?
7月17日(金)より全国公開
ガス・ヴァン・サントといえば、「エレファント」(03年)や「ミルク」(08年)など実話の映画化で高評価を受けている手練れの監督。今回も実話の事件に材を取ったという。どんなものかとも思って見学したら、びっくりな事件だった。
舞台は1977年のインディアナポリス。中年男トニー・キリシス(ビル・スカルスガルド)は不動産ローン会社メリディアン・モーゲージ社に全財産を騙し取られたとして同社に押し入り、社長の息子ディック・ホール(デイカー・モンゴメリー)を人質に取って立てこもる。自分の首と人質の首をショットガンとワイヤーで固定。ヘタに動けば発砲する〝デッドマンズ・ワイヤー〟という装置を使い、同社からの謝罪や補償を要求した。
地元警察が動けない中、トニーはメリディアン社の悪事を暴露しようと人気ラジオ番組に電話をかけ、DJのフレッド・テンプル(コールマン・ドミンゴ)を巻き込んで自分の訴えを電波に載せる。メリディアン社の代理人が要求を受け入れるような声明を発表するが、トニーは社長のM・L・ホール(アル・パチーノ)の謝罪が重要としてこれを拒否。FBIが出動し、警察は突入の準備を進める。
そんな中、トニーは米3大ネットワーク局のカメラを呼び、ディックにショットガンを突きつけたまま記者会見を決行。メディアを通したトニーの訴えは世論を二分するのだった……。


















