著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

眼瞼下垂症の切らない治療(2)「アップニーク」の副作用

公開日: 更新日:

 軽度から中等度の眼瞼下垂症の患者さんに用いられる治療薬「アップニーク」は、一度点眼すると約8時間、上まぶたが約1ミリほど上がった状態が維持されます。

 眼瞼下垂症の治療は手術が中心ですが、なんらかの理由で手術を選択しない人が「試しに」と、アップニークを選ばれることが多いですね。「切らない」ことが大きな魅力である一方で、薬である以上、副作用の可能性はゼロではありません。

 たとえば、現時点ではごくまれな副作用ではあるものの、散瞳が起こる可能性があります。散瞳とは、目の中の瞳孔(黒目の中央にある小さな穴)が開く状態です。

 瞳孔が開くと、普段よりもまぶしさを感じるようになります。ピントを合わせる力も弱くなるので、物が見えづらい、感覚がわからないと感じる人もいます。

 目の充血やかゆみ、目の乾きが起こったり、点眼時に「しみる」「違和感」といった感覚を覚える人もいます。また、頭痛が生じたり、血圧が変動したりする人もいるようです。ただし、こうした副作用はまれで、いずれの症状も時間経過とともに気にならなくなることがほとんどです。点眼をするたびに症状が出る場合は、使用を中止してすぐに眼科でご相談ください。

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