(6)国立精神科病院に強制入院…懲罰で312日間もの長期隔離
「これ以上みんなに迷惑かけれません 病気があまりに苦しいので、さき出つ不幸をお許し下さい。」
32歳だった息子の日記の最後は、震える文字の遺書だった。国立精神科病院に強制入院になり312日間も隔離室に閉じ込められた息子は、天井の照明カバーにズボンをひっかけ首を吊った。家族の元に帰る唯一の方法が自死だった。広島県で耳鼻咽喉科の開業医をする父親は無念を訴えた。
息子は名古屋大学機械・航空工学科に入学。正義感が強く優しい子だった。4年の時、幻覚・妄想が出て統合失調症と診断され、抗精神病薬の服用を始めたが、再発して入退院を繰り返した。大学院に進学、企業の研究部門に就職が内定したが、薬を変更後に興奮して怒りっぽくなり修士論文が書けず、内定も断った。その後、別の就職が決まったが薬を変更すると眠れなくなりイライラが続いた。
■一方的に強制入院手続き
就職を3日後に控え、母親は興奮を鎮めてほしいと民間病院に連れていった。本人も親も入院は考えていなかった。


















