(6)国立精神科病院に強制入院…懲罰で長期隔離

公開日: 更新日:

「これ以上みんなに迷惑かけれません 病気があまりに苦しいので、さき出つ不幸をお許し下さい。」

 32歳だった息子の日記の最後は、震える文字の遺書だった。国立精神科病院に強制入院になり312日間も隔離室に閉じ込められた息子は、天井の照明カバーにズボンをひっかけ首を吊った。家族の元に帰る唯一の方法が自死だった。広島県で耳鼻咽喉科の開業医をする父親は無念を訴えた。

 息子は名古屋大学機械・航空工学科に入学。正義感が強く優しい子だった。4年の時、幻覚・妄想が出て統合失調症と診断され、抗精神病薬の服用を始めたが、再発して入退院を繰り返した。大学院に進学、企業の研究部門に就職が内定したが、薬を変更後に興奮して怒りっぽくなり修士論文が書けず、内定も断った。その後、別の就職が決まったが薬を変更すると眠れなくなりイライラが続いた。

■一方的に強制入院手続き

 就職を3日後に控え、母親は興奮を鎮めてほしいと民間病院に連れていった。本人も親も入院は考えていなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士