芸能人が事務所から独立する損と得…よりどころなく弱者に、不祥事でのクビも増えた

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 芸能人のスキャンダルが世間を賑わすほど話題になるのがマネジメントの問題である。城田優(36)、新田真剣佑(25)ら、暴露系スキャンダルの渦中にさらされているタレントたちは大手所属事務所を卒業してフリーになったばかり。よりどころのないタレントは、弱者に。近年、独立が相次ぎ、フリーランスのタレントも急増していたが、思わぬところで事務所の必要性が見えてきた。

 一方、事務所側からマネジメント解消という、実質的なクビを言い渡すケースも増えている。木下ほうか(58)は、先月23日に性加害報道が報じられると、所属事務所のカクタスは28日に契約を解消。東出昌大(34)は、唐田えりか(24)との不倫報道後の2021年秋、撮影地のホテルに新恋人を呼び寄せたことが報じられ、今年2月にユマニテから「これ以上共に歩くことはできないという結論に達しました」と三くだり半を突きつけられている。女優の片瀬那奈(40)は昨年7月、同棲相手がコカイン所持で逮捕、自身も尿検査と家宅捜索を受けていたことが報じられ、9月に研音を退社している。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。

「人間性の問題」

「事務所独立のメリットは“仕事が選べる”こと。やりたい仕事だけできて、余計な仕事をしなくていい。しかしながら、年を重ねていく中で方向性を変えていかなければいけないときに自分だけで対応するのは難しいため、米倉涼子さんのように営業しなくても仕事が来るトップクラスでなければ独立は難しいのも現実です。事務所があれば、ギャラはもちろん“中抜き”されるものの、スキャンダルの際にメディア対応から法的措置含め、自分が矢面に立たずに対応を全て肩代わりしてもらえるというメリットも享受できます。とはいえ、最近の解雇案件は“信頼関係を失墜させる”行為が要因。犯罪はもちろん、権力を利用した性行為などパワハラはもちろんアウトですが、木下さんの問題行為もかなり前のことですし、東出さん、片瀬さんも週刊誌に報じられるまで事務所が把握していなかった。『バレなければ大丈夫だろう』とタレントが事務所を欺いていてはマネジメント側も守りようがないだけに解雇に至っている。熱愛に関しては、昔の火野正平さんのようにモテ男と言われても、悪く言う女性がいないならスキャンダルにならない。後ろ暗いこと、人をむげにした扱い、お金だけではないけれどもセコいから後々明らかになるのであって、事務所うんぬんより、人間性の問題。叩いてもホコリが出なければ、ひとりで対峙しきれない場面は生まれません」

 尻拭いをさせられる芸能プロ社員は気の毒と言うしかないが。

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