まだ離れないのか、この両者…自維連立合意「全部ご破算にしてくれ」が国民の切望

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打算の握手(C)日刊ゲンダイ

 邪な議員定数削減は葬り去られたが、でかい口をたたいていたくせに、まだしがみついている維新の卑しさ。そんな維新と組んで「危険な国家づくり」を正当化している高市自民。断っておくが、浅ましいトップ同士が勝手に決めた合意は全て国民の知らないこと。

  ◇  ◇  ◇

 いやはや、みっともないったらありゃしない。日本維新の会のことだ。「改革のセンターピン」と大々的に掲げた衆院議員の定数削減法案について、臨時国会での成立を断念。国会は17日、会期延長せず、予定通り閉幕した。

 その前日16日、上京した吉村代表(大阪府知事)が高市首相(自民党総裁)と党首会談。揃って会見し、吉村は「来年の通常国会で削減法案を必ず実現させようと高市総裁と合意したと思っている」と形を繕ったが、その直後に配信された党の公式動画では、藤田共同代表とともに不満の矛先を野党に向けて、言いたい放題だった。

「腹が立ってしょうがない」「通常国会は時間切れはない。絶対にやるんだ。諦めない」

 そして、民主党が2012年に「45議席削減法案」、13年には「80議席削減法案」を国会に提出していたという話を持ち出し大騒ぎ。「ここに証拠物件」と藤田が文書を片手に法案に記された提出議員名を読み上げ、吉村が「出してるやん」とツッコミを入れてワーワーやっていた。

 しかし、もう10年以上前のことだ。少数政党が増え、多党化になるなど、当時とは国会の状況も変わっている。野党批判はどう見ても、八つ当たりのたぐいだ。そんなに悔しいなら、「成立を目指す」と合意文書に書きながら、たいした努力もしなかった自民に矛先を向けたらどうなのか。 

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