上皇后美智子さまの存在感 エリザベス女王即位70周年祝賀で考えてみた

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 エリザベス女王(96)の即位70周年を祝う行事が話題になっている。女王に即位したのが1952年だから、戦後の大半を英国の君主であり続けたことになる。

 調査会社の世論調査では支持率が昨年で72%、今年も69%とほぼ変わらない。英国民の大半が英国王室史上最高齢の女王を頂くことに誇りを持っているということだ。もっとも常にこれほど愛されてきたわけではない。1990年代に入って所得税を払っていないことが発覚したことや、ダイアナ妃の事故死(97年)に無関心を決め込んだ女王に国民の多くが反発して30%台に落ちたこともある。しかし、間違いを認識すると、即座に所得税を支払い、王室専用列車や王室専用ジェットを廃止、自らの活動を積極的にPRするなど、果敢に王室の改革を進めてきた。そういった努力が国民の多くに愛されるという、まさしく英国の象徴としての存在感を見せている。

 もしも日本の皇室でエリザベス女王に例えるとしたら誰だろう。親しみや人気という点から考えて美智子さまだろうか。

 美智子さまが皇室に入ったのは1959年。ご結婚当初からミッチーブームが沸き上がり、まさしく時代を象徴する大スターであり続け、以来実に63年を「皇室の顔」として歩んでこられた。

 その間、「お飾り」だったかというとそうではない。守旧派と呼ばれた人たちからのバッシングにもかかわらず、乳人制度を廃して3人の子供たちを母乳で育てるなど皇室改革を進めてこられたこともそうだ。平民出身の苦労もあったが、平民出身だからこそできた改革ともいえる。もちろん上皇さまの協力があってこそである。

 被災者の前でひざまずく象徴天皇のスタイルも、おふたりがまだ皇太子・皇太子妃であった頃から二人三脚で完成させていったものだ。皇太子妃時代だった昭和55年、伊豆大島の老人ホームを視察されたとき、ベッドに寝ていた高齢者に顔を接するほどの近さから話しかけられたが、こうしたことが当時の皇太子(上皇さま)に影響を与えなかったはずがない。障害者や被災者など弱者と同じ目線で語りかけ、「国民と共に」行動する象徴天皇のかたちは美智子さまの存在を抜きに語れないだろう。

■眞子さんの決行騒動でも影響力はあったのか

 眞子さんの結婚騒動でも、実は主導的役割を果たしたのではないかといわれているそうだ。例えば「紀子さまは美智子さまを尊敬されている方ですから、美智子さまの顔色をうかがって眞子さんの結婚に反対するようになったといわれました」(皇室ジャーナリスト)という。もっとも根拠があるわけではない。では、本当になかったことかといえば、それも否定できないのだ。というより、それが事実かどうかよりも、そう思わせる雰囲気が今の皇室にあるということである。

 上皇さまが退位すると同時に、美智子さまも上皇后になられたのだから、順位からすれば今上天皇が皇室の頂点にいるはずである。しかし、誰も口にしないが、今の皇室が上皇后さまを抜きにして動かない雰囲気があるという。かといって上皇后さまが指図しているわけではない。言ってみれば「忖度」である。ささいなことだが、宮内庁は誤った報道に対して、ホームページの「皇室関連報道について」で反論しているが、反論の対象は美智子さまの記事だけであり、眞子さんに関する記事はなかったこともそうだろう。皇室記者の間ではこのサイトを「美智子さまの部屋」と呼んでいるそうである。これも、ある意味で美智子さまが絶大な力を持っているように周囲が忖度するからだろう。

 では、やはり美智子さまはエリザベス女王に並ぶ存在なのだろうか。 (つづく)


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