松本明子が明かす実家の片付け秘話「家じまいは苦行。早めに始めておくべきです」

公開日: 更新日:

■「父の書斎からは官能小説やエッチな雑誌が…」

「両親は物が捨てられない世代。たとえば、母の遺品では着物や洋服が100着以上ありました。『とにかく家の中をすっからかんにしてください』と業者に一任するのが、一番手っ取り早い方法でしたが、遺品をそのように扱うのは気が引けました。そこで、自ら仕分け作業を行いました。母の着物は久本雅美さんや柴田理恵さんにお願いしてWAHAHA本舗さんに一部を、また『東京衣裳』さんにも引き取っていただきました。父は趣味で小説を書いていたようで、書斎には文学全集などの本や雑誌が大量にありました。その中には、官能小説やちょっとエッチな雑誌も(苦笑)。みうらじゅんさんが欲しいと言ってくださって引き取ってもらいました(笑)」

 結局、廃棄した遺品の総量は2トントラック10台分にも及んだ。遺品を処分するためにかかった費用は、交通費や宿泊費も含めると100万円以上だという。

「私の場合は、なかなか『家じまい』に踏み切れず、結局25年もかかりました。デリケートな問題なので、なかなか両親に対しても単刀直入には言いづらいものです。かかる労力と金額のことを考えると、両親が元気なうちに、上手に話して理解してもらい、少しずつ進めるべきだったというのが一番の反省点です。先送りをしていると、最終的に『家じまい』をする本人も毎年、ひとつ年をとり、当然、体力も落ちていきます。特に、遺品の処分は本当に何かの罰ゲームをやらされているかのような苦行以外のなにものでもありませんでした(笑)。わたしのしくじりが少しでもみなさんの参考になれば、うれしいです」

(取材・文=大崎量平)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった