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荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<99>何もすることがなくなる「乗って3駅目」にすごくいい顔になるんだよ

公開日: 更新日:

地下鉄(2)

 地下鉄の写真ね、写真集の『SUBWAY LOVE』(2005年刊)を作るときに日付を見たら、電通に入った1963年から1972年に辞めるまで、ず~っと撮ってんだよね。最初の頃だけかなと思ってたら、9年間も撮ってたんだよ。

 その頃によく言ってた、撮るコツは、「乗って3駅目」(笑)。

 最初に乗って、こっちもそうだけど、人が乗り込んできて座るだろ。乗ったばかりで、ちょっと周りの人を気にして1駅。それから中吊りや広告を見たりして2駅。で、何もすることがなくなって、3駅目にはすごいイイ顔になるんだね。

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