著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<99>何もすることがなくなる「乗って3駅目」にすごくいい顔になるんだよ

公開日: 更新日:

無の境地みたいな顔

 自分に入り込んで、無表情…無の境地みたいな顔をするんだなあ。生き生きとした笑顔を顔のひとつの頂点だとすると、その真逆の頂点、死の顔で止まってる感じなんだよ。そのときに「ここだ」って撮る。

 最初はワイド(カメラ)で撮ったんだけど、ある時からローライ(フレックス)ね。膝に何冊か本を載せて、その上にローライをのっけてね。

 このカメラはボックス型になってて、上から覗き込む二眼レフだから、本当はファインダーを見ているときでも、「あいすみません」って謝ってるみたいに見えるのよ(笑)。そのうえ地下鉄のガーガー言う音に合わせてシャッターを押すもんだから、相手は気づかない。無の顔のままなんだよ。

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