鍋の中でおでんがしゃべる! 新作落語「ぐつぐつ」誕生秘話

公開日: 更新日:

 11月30日は三遊亭円丈の命日である。彼が主宰していた<実験落語の会>の主要メンバーである小ゑんには、円丈に対する熱い思いがある。

「今、僕たちが寄席で自由に新作落語を演じられるのは、円丈師匠のおかげです。常に新しいことに挑戦し、闘っている師匠でした。池袋演芸場で10日間やった『三題噺十番勝負』は、前日にお客から3つの題をもらってすぐに創作して、翌日に演じた。それも10日連続で。快挙ですよ。千秋楽の終演後、小さん師匠に呼ばれて、ご祝儀をもらってました。協会の会長が新作に理解があったことで、自由にできたと思います」

 小ゑんが円丈作品の中からベスト3を選ぶとしたら?

「まず、『悲しみは埼玉へ向けて』ですね。最近、僕もアレンジしてやらせてもらってます。あと、不条理劇のような『わからない』。哀感漂う『横松和平』ですか。番外として、『可哀想なウンコに香典を』(笑)。タイトルからして笑うでしょ。汚いのと残酷なのが一緒になると、陽気になって面白くなるという稀有な噺です」

■酒を飲みに屋台のおでん屋へ行くと…

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  2. 2

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  3. 3

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  4. 4

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 5

    ソフトB風間球打にはイップス疑惑…昨季のプロ野球“女性スキャンダル三羽ガラス”の現在地

  1. 6

    高市総裁は就任早々から人事で大混乱…女性応援団たちに“麻市内閣”ポストの目はあるのか?

  2. 7

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白