ウエストランドが振り返るM-1優勝「熱量を保ったまま2本目がやれたのがよかった」

公開日: 更新日:

ウエストランド(漫才コンビ)

「Mー1グランプリ2022」で優勝し、今や大忙しのウエストランドの河本太さんと井口浩之さんに優勝の瞬間と、現在や未来を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ──2020年に続いて2回目の決勝。ラストの出番まで待っていた心境は?

井口 2年前もラストの10番目だったので待ち慣れしてましたね。9番目のキュウと2組だけになった時は「事務所ライブみたいだな」と話してました。

河本 2年前はガチガチに緊張しましたけど、今回はリラックスできました。さらに、中盤にネタをやったロングコートダディ、さや香、男性ブランコを見て、「ああ、こりゃファイナルの3組に残るのは絶対無理だ」と思ったことで肩の力も抜けましたし。

 ──ネタの最中は?

井口 ネタがウケてくれたので、ホッとしてやりやすかったです。2年間でいろんな番組に出させていただけたことで、お客さんも僕らがどんなネタをやるかわかってくれていた。だから、いきなり悪口を言い出してもついてきてくれてるなという手応えはありました。積み重ねはデカイかなと。

河本 僕は緊張しやすいので、ネタの最中はお客さんのこと考える余裕はなかった。でも、今回のネタができた時に面白いと確信していたから、ちゃんとやれれば2年前よりウケるとは思っていました。

 ──優勝を競う上位3組に入った瞬間は?

井口 優勝できなくてもネタを2本やってウケるということに重きを置いていたので、単純に「2本やれるうれしさ」でしたね。

河本 僕もファイナルステージの3組に残るのが目標でしたから、はしゃぎすぎて万歳しちゃってリアクションが恥ずかしすぎました。

 ──ファイナルステージはいかがでしたか?

河本 10番目の出番でファイナルステージが1番目だから、2本目のネタを合わせる時間がなく「大丈夫かな」と。でも、一息つく間もなく1本目の熱量を保ったままやれたのがよかった。

井口 仮に10番目じゃなくて上位に入れたら、暫定ボックスでネタ合わせしようと考えてました。でも、同じテイストのネタだったから、CMをまたいで同じ空気の中でやれたこともポイントにつながったと思うので、運もよかったなと。1本目をラストにやり、ファイナルステージをトップでやるなんて狙ってできませんし。順番が違ったら結果も違っていたかもしれない。そこはラッキーでしたね。

 ──ファイナルステージで審査員7人中、6人の票を得て優勝の瞬間の気持ちは?

河本 まさか、こんなに入るとは思いませんでした。いまだに信じられない。審査員のみなさんが「迷った」と言ってましたし、他の2組が優勝してもおかしくなかったほど拮抗していたと思います。

井口 僕はメチャクチャ冷静でした。2本やる目標は達成していたので。優勝は意識してなかったのに、「あれ、どんどん入ってる。優勝しちゃう」と。優勝の瞬間は感動よりも「優勝しちゃったよ、どうしよう!」でした。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い