お笑い界は「ツッコミ芸人」全盛時代! ダウンタウン浜田雅功の“革命”が関東芸人に浸透するまで

公開日: 更新日:

「一筋の光明が浜田(雅功)さんだった」

 これは博多華丸・大吉のツッコミ・博多大吉が「笑いの正体 chapter3 ツッコミ芸人の時代」(NHK総合=昨年12月28日放送)の中で語った一言。

 1980年代初頭の漫才ブームでは、圧倒的にボケのしゃべくりが目立った。B&B、ツービート、島田紳助・松本竜介らを見ても、その後バラエティーで活躍したのはボケである。そのため、当時は「ツッコミは売れない」と言われてしまうこともままあった。

 この風潮が変わったのは1980年代後半。ダウンタウン浜田雅功によって払拭される。ネタでは感情を爆発させるように強めのツッコミを入れ、バラエティーでは大御所のタレントにも物おじせず頭を叩き笑わせる。さらには、興味のない話をぶった切って番組を進行していくスタンスは、その後の司会者のひな型となったと言える。

 くりぃむしちゅー・上田晋也、フットボールアワー・後藤輝基は、浜田の流れを引き継ぎつつ、“たとえツッコミ”で頭角を現した最たる芸人だろう。

 ダウンタウンの台頭により、頭を悩ませたのは関東芸人だ。「何でやねん!」といったストレートなツッコミ文化がない土壌でどう立ち回るべきか。試行錯誤の中で生まれたツッコミのひとつが、さまぁ~ず・三村マサカズの「○○かよ!」「○○か!」だった。

 相方・大竹一樹のボケに振り回される三村が、アタフタしながら感情をむき出しにしてツッコむスタイルは“もう一人のボケ”とも受け取れる。実際、「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)の企画コーナーによって“三村ツッコミ”が浸透していったことからも、違和感の面白さがあったのは間違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    悠仁さま筑波大進学で起こる“ロイヤルフィーバー”…自宅から1時間半も皇族初「東大卒」断念の納得感

  2. 2

    中山美穂さん急死、自宅浴槽内に座り前のめり状態で…大好きだった“にぎやかな酒”、ヒートショックの可能性も

  3. 3

    辻仁成は「寝耳に水」 中山美穂離婚報道の“舞台裏”

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  1. 6

    中山美穂さん急逝「加齢の悩み」吐露する飾らなさで好感度アップ…“妹的存在”芸人もSNSに悲痛投稿

  2. 7

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 8

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  4. 9

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  5. 10

    紅白出演をソデにした旧ジャニーズ痛恨の“判断ミス”…NHKに出たい若手タレントが大量退所危機

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?