著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

なかやまきんに君のタンクトップ姿は800人の生徒の中でも目立っていた

公開日: 更新日:

■礼儀正しさでも際立っていた

 ここが大切なところで、小器用に“そこそこ面白い”けれど、それ以上のものを感じない子はNSC時代を見る限り、私の経験ではほとんど残っていません。それといまの彼を見てもわかるように、礼儀正しさは数多い生徒の中でも際立っていました。

 ご存じのように芸能界は昼でも夜でも初めて会うあいさつは「おはようございます」です。これは「おはようございます。きょうも(一日)よろしくお願いします」のいわば“短縮バージョン”です。

 最初のうちは誰もが「おはようございます」とはっきり言い切ります。「しっかり、はっきり言うように、それがこの世界で残っていく第一歩やから気をつけて」と指導はしますが、数カ月たつと「おはようございあ~す」「おはようあ~す」とどんどん短縮していく子が多くなります。

 そんな中、きんに君は在学中はもちろん、卒業して仕事場で出会ってもまったく変わらず止まって、姿勢を正して、目線を合わせて「おはようございます!」とあいさつしていました。

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