売れてない芸人「さんぽ」岩永いわな一発逆転!作家デビューと処女作ヒットの極意

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 生き別れた母親とのエピソードも赤裸々につづっている。

「本を読んで『知らなかった』と驚いた友人もいました。別に隠していたわけじゃないんです。自分の中ではもう笑いに昇華できていて。『よくグレなかったね』と言われますが、グレるなんて、かっこ悪いだけだと思っていました」

 お笑い芸人になる夢が支えになった。しかし、競争は激しく、容易な道のりではない。その道のりを正直に書き、青春小説のようにも読める。

「先輩芸人から『共感した』という感想ももらいました。面白く読んでくれた人たちが周りに勧めてくれて、読者が広がった感じですね」

 本書は出版社「代官山ブックス」の電子書籍「売れてない芸人(金の卵)シリーズ」の1冊。吉本興業や松竹芸能などさまざまな芸能事務所所属の、まだ売れていない芸人たちの生き様を読者に届ける人気シリーズで、岩永さんは昨年10月に出版社からオファーを受けた。

「事務所のマネジャーが、僕がnoteに日々の出来事などを書いている文章を読んで、出版社に売り込んでくれたのがきっかけです。僕は普段、お笑いのネタを書く中で、コントや漫才にはしにくい話もあるので、将来、どこかで文章にして発表できたらなあ、という気持ちがあったので、喜んで受けさせていただきました」

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