著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

吉本興業前会長・大﨑洋さんは徹底した現実主義者の一面も 対談では「自分探し」ブームに喝!

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「来期からNSCの講師やって」「新喜劇書いてみ」と次々にチャンスをくださった大﨑洋前会長の続きを。

 有言実行、決めたらすぐに動く大﨑さんは、2011年には47都道府県での「住みます芸人プロジェクト」、16年には東南アジアを中心に世界に芸人たちを住まわせ、日本のお笑いを広げるプロジェクトを次々と立ち上げました。海外進出にさきがけ、大﨑さんからまたお呼びがかかり「日本語が通じひんでも笑いがとれるパターン考えて、外に(海外に)行ってる子にひな型書いたって。内容は任せるから早よ送ったってや」と言われ、慌てて数パターンを考えてワードのA4で10枚前後を送りました。

 それから数年、東京五輪2020が決定した時には同じように「日本語がわからんでも通じる笑いを何十個か作って、チラシでも小冊子でもなんでもええやんか、何千万部かを来場者に“BY YOSHIMOTO”で渡そうや」と大﨑さんから提案があり、私も参画したのでした。

 思いもよらないコロナで頓挫してしまいましたが、それでもいつか「KABUKI」のように「MANZAI」として海外に知られるようにしようと今も動いています。大﨑さんはいつも世界に目を向けておられました。

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