日テレ「オモウマい店」プロデューサーが明かす撮影秘話 50人体制で店探し、仰天のオンエア率

公開日: 更新日:

 ちょっと変わった「グルメ番組」だ。日本テレビ系で放送中の「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(中京テレビ制作)は登場する料理もビックリ仰天だが、“おもてなしが過ぎる”店主さんも見どころ。好調な視聴率を叩き出す人気番組の岩元佑樹プロデューサーに撮影秘話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ──毎回、ユニークな店主が登場し、料理とともに視聴者をひきつけています。店探しは大変でしょうね。

岩元 そこに一番時間をかけていると思います。この4月にプロデューサーになったばかりで、それまではディレクターやAD(アシスタントディレクター)をやっていたので苦労はよく知っています。1日に少なくとも3、4店は行っていました。

 ──どうやって店を探すのですか。

岩元 私の場合はある程度、ネットで情報は得ます。たとえば、私はラーメンと刺し身が好きなので、同時に食べられる店はないかなと探します。そして小さなカメラを片手にお店へ向かいます。ディレクターによってやり方は違いますが、私は最初からカメラを回し、店主さんに許可をもらうようにしています。

 ──断られることも多いでしょうね。その時はあきらめる?

岩元 理由によります。今忙しいからと言われたら、「時間をおいてまた伺います」と言って再訪します。「テレビはちょっと……」と断られたら、撮影は難しいですね。お店の迷惑にならないことが大切です。

 ──何人ぐらいのスタッフで店探しをしているのですか。

岩元 AD、ディレクターなど50人ほどでしょうか。ディレクターによって探し方は違ってきます。独特な探し方をするディレクターもいて、最近だと、「駐車場の白線が薄くなっている店はおいしい」という法則がありました。料理のおいしい店はクルマの出入りが激しいので、白線が薄くなるという考え方です。白線を塗り直さないのは、そこにお金をかけるより、お客さんへのおもてなしや、料理を一段と充実させるために使ったほうがいいと思っているから。そんな理由です。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い