佐高信
著者のコラム一覧
佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

「反逆の人生」を生きた音楽プロデューサー小西良太郎に会いたかった

公開日: 更新日:

小西良太郎(2023年5月13日死去、享年86)

 この人には会いたかった。テレビの歌番組で飄々と語る風情に惹かれ、演歌についてじっくり話したいと思っていたのである。一緒に出ていた吉永みち子に尋ねたら、番組以外では話したことがないということだったが、とても感じのいい人だったとか。

 亡くなった後、あるいはと思い、私の従弟の若草恵にも電話した。作曲兼編曲家の若草は母親が私の母の妹である。

「何だ、まこちゃん、もっと早く言ってくれたら、よかったのに。ずいぶん世話になったんだ。日本レコード大賞などの改革にも尽力した人だよ」

 『俳句界』の「佐高信の甘口でコンニチハ !」に登場してもらいたいと思いながら、先延ばししている間に逝かれてしまった。

 自称「はやり歌評判屋」というのもいい。

 高校を卒業して『スポーツニッポン』新聞社にアルバイト採用された。雑用係のいわゆる「坊や」である。正社員となった後は、文化部長、運動部長、編集局長を歴任し、常務取締役にまでなった。


 訃報で私はその履歴を知ったが、そんな重々しさはテレビの画面からはまったく感じられなかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

  2. 2
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  3. 3
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  4. 4
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    浜辺美波は順風満帆、趣里は「ブギウギ」のインパクトが…NHK朝ドラヒロイン“その後の明暗”

    浜辺美波は順風満帆、趣里は「ブギウギ」のインパクトが…NHK朝ドラヒロイン“その後の明暗”

  3. 8
    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

    仲野太賀に注目!NHK朝ドラ「虎に翼」で寅子と結婚…そして、もうすぐ“優三ロス”が起こる

  4. 9
    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚会員限定記事

  5. 10
    山下智久「ブルーモーメント」急失速は出口夏希の中国語が原因? 興奮すると飛び出す“ナゾ設定”

    山下智久「ブルーモーメント」急失速は出口夏希の中国語が原因? 興奮すると飛び出す“ナゾ設定”