初動興収21億円超! 宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」の“宣伝ゼロ作戦”は現代へのアンチテーゼか

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1回しか使えない「奇策」

 今回の“宣伝ゼロ作戦”について、映画ライターの金澤誠氏は「1回しか使えない奇策」としてこう続ける。

「この手法が通用するのはジブリのブランド力あってこそ、かつ、1回しか使えない。今までは事前プロモーションやパンフレットで、この作品はこういう作品です、こういうふうに見てください、というガイドラインが与えられていました。それがリセットされ“映画ってどうやって見るんだっけ?”と、解釈に迷った観客が“難解”と評している可能性も高い。“食べログ人気店だからおいしいはず”というように自分の感受性を放棄してしまう現代への問いかけもあるのでしょう。

『もののけ姫』では製作宣伝費10億円をかけて120億円の利益を得ましたが、今回宣伝費をかけずに興収を挙げている時点で利益としては成功なのかもしれません。ただ、ジブリ人気を支えているのはリピーター。『千と千尋の神隠し』は半年のロングランでしたし、何度も見に行ける作品かどうかが重要。“難解”という言葉がどう影響するのか、新たなムーブメントが起こせるかどうか今後も注目すべきでしょう」

 ズバリとハマった鈴木Pの奇策。二の矢、三の矢もありそうだ。

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