ジャニーズの性被害者“分断”対応に猛批判…カウアン氏らを「事務所イメージ回復に利用」の声

公開日: 更新日:

 ジャニーズ事務所が2日の午後に都内で再度開く記者会見は、社名変更や新会社設立などが発表される見通しだ。スポンサー企業のCM離れに続き、NHKをはじめとするテレビ各局もジャニーズ切りが加速する流れのなか、何とか生き残りを図るつもりなのだろうが、経済同友会の新浪剛史代表幹事はこう言っている。

「被害者の方々が満足いく形で救済されることは、ものすごく重要だと思います」

 ジャニー喜多川氏の半世紀超に及ぶ世界最悪級の連続児童性加害。ジャニーズ事務所の解体的出直しうんぬんは、1000人規模ともいわれる被害者への補償および救済あってのもの。それなくしての出直しは言語道断だというのだろう。

 9月の記者会見で東山紀之新社長(57)は性被害を受けた元Jr.らを「かつての仲間」と呼び、面会などで寄り添う姿勢を示していた。しかし、その後の動向について芸能関係者から「被害者を選別している」「被害者の分断だ」との批判の声が上がっている。日本外国特派員協会での会見で被害を証言したカウアン・オカモト氏、俳優の橋田康氏とは藤島ジュリー景子前社長が面会し謝罪する一方、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(平本淳也代表=同下)との接触は伝えられていないからだ。

 当事者の会は、自分たちが被害者であるとともに、同じ苦しみを味わった被害者救済のために国会で法改正の動きに協力し、日本弁護士連合会には人権救済を申し立て、被害者救済基金の設立を求めたりしている。ジュリー前社長らへの対話も再三にわたり呼び掛けている。にもかかわらず、だ。「フライデー」はこれらを「対応の二極化が加速」との見出しで報じ、こんな芸能プロ関係者の見方を伝えた。

「カウアンさんと橋田さんは賠償金よりもアーティスト活動、芸能活動をしたいという思いが強いのでしょう。ジャニーズとしても被害者と共に未来へ向かうという印象を付けることができます」「橋田さんを懐柔して、事務所のイメージ回復に利用していると思った人もいるでしょう」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた