「宝塚歌劇団」の体質が重なる…かつて大相撲は“かわいがり”暴行死事件が社会問題に

公開日: 更新日:

 状況証拠は“灰色”だけど、パワハラやいじめは確認できない──。およそ真相究明には程遠い会見だったと言わざるを得ない。宝塚歌劇団の宙組に所属する女性(25)が死亡した問題をめぐり、14日に歌劇団側が兵庫県宝塚市内のホテルで開いた会見のことだ。

 9月末に死亡した女性は生前、家族に対して上級生から執拗にハラスメントを受けていると相談。2021年には上級生からヘアアイロンを額に当てられてやけどを負ったほか、稽古中、「下級生の失敗は全てあんたのせい」「うそつき野郎」などの暴言があったという。

 だが、この日に公表された調査報告書によると、ヘアアイロンでやけどをした事実は認定したものの、故意に当てたのかどうかは「判断困難」とし、上級生によるパワハラやいじめも否定。木場健之理事長らは「伝統の中で守っていかなければならないものもある」「全てがおかしい、全てが変えないといけないとは思ってない」などと曖昧な説明に終始した。

■「異常な上下関係」「封建的な風潮」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?