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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

猿之助、宝塚、そしてジャニーズ性加害問題…芸能界で多くの社会問題が起きたこの1年

公開日: 更新日:

 今年の芸能ニュースも総決算。近年はネットの普及でニュースの賞味期間は短くなり、定番だった「熱愛」報道は一瞬で人々の脳裏から消えてしまう。かろうじてインパクトを残したのは広末涼子のダブル不倫と、斉藤由貴の不倫再燃ぐらいだった。

 代わって芸能界で多くの社会問題が起きた年でもあった。歌舞伎役者・市川猿之助が両親に対する自殺幇助で逮捕、起訴された。宝塚では宙組の団員が過剰労働、先輩からのパワハラ・イジメで自殺する事件が起きた。猿之助は家族の問題として落着したが、宝塚の問題はパワハラを主張する被害者遺族と「なかった」とする宝塚幹部の話し合いは平行線のまま越年する。

「宝塚は舞台活動が主体。ファン以外は自殺した人も加害者といわれるトップスターもよく知らないことを幸いに、宝塚幹部は内々で事を収めようとしている」(演劇関係者)

■早くもスキャンダルの洗礼

 やはり一番のニュースは故ジャニー喜多川氏の性加害問題。1999年の「週刊文春」のキャンペーン記事ではスルーしていたテレビも旧ジャニーズに「忖度していた」ことを認め万事休す。藤島ジュリー景子社長が退任して事務所は解体。12月8日、新会社の社名は「STARTO ENTERTAINMENT」に決定。新社長には現行の芸能プロのやり方に異論を唱える福田淳氏が就任した。

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